2019年秋冬JAFCA(一般社団法人 日本流行色協会)レディスウェアカラーのテーマは「冬物語」。世界情勢や将来を考えると不安はつきませんが、今ひとときは、大切な人たちと心穏やかに過ごしたいという願いが込められています。それらを背景に、晩秋から冬にかけての自然やくらしの情景、情感をテーマとして、4つのカラーグループを選定しました。
Hyggeヒュッゲ(団らん、リラックスした時間)
ヒュッゲはくつろぎの時間を表すデンマーク語。ふんわりとした毛足のある生地、ニットやブランケットなどの軽く暖かな素材など、心地よいぬくもりと優しさ、リラックス気分をもたらす質感をイメージするカラーです。
Caramelキャラメル
口に入れた瞬間、誰もが幸福を感じる甘いお菓子から発想したグループ。はちみつのようなオレンジやビターなオレンジは、キャラメリゼの甘さと少しの苦みを連想させます。カラフルに無邪気な楽しさを演出します。
Midnight Forest夜の森
森の暗間や沈黙、夜空を覆う不思議なオーロラや月の光、物語の鍵を握る赤い果実。ミステリアスで物語性のあるカラー。低明度色を中心とした静かで神秘的なムードです。
Frost Crystals霜柱
初冬の風景を淡いナチュラルカラーで表現しました。うっすらと霜に覆われた自然の風景や吐く息の白さを連想する色調です。ベージュやブラウンの濃淡を充実させました。
今、市場で人気のあるべージュ、ブラウン系のナチュラルな色、また「ヒュッゲ」のグループにあるような優しい淡色系は引き続き重要な色。また甘さのある「キャラメル」のオレンジ、ピンク、パープルの濃厚な組み合わせも注目されます。
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