スタイリッシュでスマートなフォルム、どんな生活空間にもフィットして、部屋のインテリアとも合わせやすいエアコンを、7色ものヴァリエーションから選べる。
昨年(2018年)の4月に発売以来、話題となっているダイキンのルームエアコン「risora」は、従来のエアコンに対する既成概念を打ち破り、その新しさが話題となった。
家を新築する人、リノベーションする人、さまざまな人が自分流のライフスタイルに合わせて選べる7種類のカラーヴァリエーションは、どのようにして生まれたのか?
デザイン開発に携わった長治雅彦さんに、risora誕生秘話を伺った。
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エアコンは「白」といった従来からの既成概念を 塗り替えたrisoraの画期的な色展開 |
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ダイキンさんのrisoraは、エアコンは「白」といった既成概念を塗り替えた、すごく画期的な商品ですね。エアコンの7色展開というのは、今までにありそうでない発想だったのではないでしょうか。 |
今までにも、ルームエアコンにカラーヴァリエーションを持たせる試みはありました。しかし、日本でここまで大々的に行ったのは初めてのことです。エアコン自体、省エネ性を追い求め進化してきた結果、大型化が避けられない流れでしたが、185mmという薄型のrisoraが出たことで、市場の流れがちょっと変わりました。おかげさまで2018年4月の発売から1年余り経ち、お客さまからの反応も良好で、手応えを感じています。
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フォルムをすっきりする、カラーヴァリエーションをつけるといったイメージは、開発当初よりすでにあったのですか。 |
きちんとすべてが固まっていたわけではないですが、最初から、インテリアに合うことをイメージして、室内空間にフィットする商品をつくることが念頭にありました。ですから、コンパクトであること必須だな、と。
また、色については、多くの商品で白いプラスチックが使われているのですが、それはベストではないだろうな、と開発当初より考えていました。一般の家庭の壁の色は白で、効率とコストを追求した結果、現状は白いプラスチックを採用したというだけで、それで本当によいのかということが発想の原点にはありました。
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7色展開は、どのようなコンセプトから生まれたのでしょう。 |
7色というカラーヴァリエーションは、最初から決まっていたことではありません。もともとrisoraは、それ自体に存在感をもたせるというより、家の空間に馴染み、お客さまの生活をサポートするような存在をめざして開発してきましたので、そのコンセプトのなかで、カラーに何ができるのかという視点を大事にしています。
たとえばリラックスしたいというお客さまのためには、どんなエアコンがいいのか? そういった空間ではあまり主張しすぎないマットな白の壁にもよく馴染むファブリックホワイトのような色合いはどうか。
子どもが楽しく遊んでいるような空間に置くエアコンはどんなものか。ソライロのような色を使ってみて、楽しい空間演出にひと役買えればいいなと・・・。
このようにお客様の暮らしと空間を考え、営業や開発のスタッフたちとともに話し合っていくなかで、最終的にこの7色に決まっていったのです。
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ちなみに7色とはどんなカラーですか? |
ラインホワイト、ファブリックホワイト、グレイッシュブラウンメタリック、ブラックウッド、ツイルゴールド、ソライロ、フォレストグリーンを最初に出しました。
一年経った今年は、グレイッシュブラウンメタリックをウォルナットブラウンに、フォレストグリーンをオリーブグリーンへとマイナーチェンジしています。
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