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カラーコーディネーター検定試験 Club Palette Vol.51
新型コロナウイルス感染症や自然災害により、いつもとは違う夏になっていますが、
夏本番の明るい色彩が、少しでも皆様の心を元気にしてくれますように。
今号の「カラーの最前線を歩く」では、「カラーデザインのアンテナ」の連載でお馴染みの
桜井輝子さんの配色アイデア手帖シリーズ最新刊『世界を彩る色と文化』の誕生秘話をご紹介。
検定試験の練習問題発売のお知らせもあります。色の情報が満載の今号もどうぞ最後までお楽しみください。
【INDEX】検定試験日程/COLOR TALK:Topix, Color Trivia/カラーの仕事/カラーの最前線を歩く/INFORMATION:色とアート,おすすめセミナー情報/検定試験情報/プレゼント
検定試験日程

カラーコーディネーター検定試験® が新しく生まれ変わります!
スタンダードクラス/アドバンスクラス
※詳細はこちら

2020年度第49回
試 験 日  2020年1129日(日)
申込登録期間 

【団体】9月23日(水) ~9月29日(火)
【個人】9月30日(水) ~10月16日(金)

※申込登録期間が変更になりました。

※メルマガの後半に詳しい情報を掲載しています   ※ホームページはこちら
COLOR TALK
TOPICS:色が伝える

   私たちは日常、信号を見て、赤がついていると止まり、青(緑)になると歩き出します。このように、色によって行動が促されることはよくあります。
   信号でなくても、ボタンなどに赤がついているとそれは止まれや危険といった意味に、また青がついていると進めや安全といった意味を感じ取ります。「色は文字を使わない言語」といわれますが、色による伝達表現は、見ただけで直感的に意味がわかり、文字の読めない人でも理解しやすく、また小さなサイズであっても、比較的遠くからでも認識しやすいという利点があり、さまざまなマークやボタン、図などに活用されています。
   私たちがよく目にするトイレの表示は、男性用に黒や青、女性用に赤やピンクが使用されていることが多いと思います。以前テレビ番組で、男性用と女性用の表示の色を反対にするという実験を行っていましたが、結果、多くの人が自分の性別と反対のトイレに間違って入ってしまいました。いかに人は、形よりも色によって判断しているのかがよくわかります。
   先の6月、東京では、新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が解除となった後、レインボーブリッジや都庁舎などのライトアップの色を変えて、都民に感染状況の危険度を知らせるということを実施していました。感染者が増え「東京アラート」が発令されると、注意喚起を促すためにレインボーブリッジが真っ赤にライトアップされました。それは危機的な感覚を私たちに強烈に訴えてきました。
   また一方では、感染症治療に尽力されている医療関係従事者への感謝を表すために、レインボーブリッジや都庁舎が青い光で包まれました。これはブルーエール、ブルーライトアップと呼ばれ、もともとはロックダウンされていたイギリスから始まり、世界各地に広まったものです。青いライトを使用したのは、イギリスの国営医療サービス(NHS)のシンボルカラーであったためといわれています。静かに青く光るライトは、多くの人が心をひとつに祈りを捧げるのに相応しく、また先の見えない不安な気持ちを癒してくれるようでもありました。色のもつ働き、「伝える」ことと「感情に訴える」こと、両方の効果をあらためて感じました。

Color Trivia: 色のよもやま話
ピスタチオグリーン:Pistachio Green    2020年春夏、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、おしゃれを自由に楽しむような気分ではなかったと思いますが、そのような中でひそかに注目されているカラーが「ピスタチオグリーン」です。
   ほかに「ピスタシオ」、フランス語では「ピスターシュPistache」ともいいますが、ピスタチオの呼び方が広く浸透しています。ピスタチオはご存じのように、中近東原産のウルシ科の落葉樹で、その実の中身に見られるような明るいグレイッシュな黄みのグリーンをいいます。
   栄養価が高く、生活習慣病の予防や若返り効果があるといわれ、またナッツ類の中でも味わいや香りがよいため「ナッツの女王」とも呼ばれているそうです。“女王”という呼び名がつくように、また、スイーツでも多く使用されていることから、同じような淡い黄緑でも、ピスタチオと名前がつくことで品のよい、おしゃれなムードが加わります。
   ファッションのマーケットでは、昨年よりベージュや白がベースカラーの主流となっており、この優しくナチュラルなムードを持つピスタチオカラーはそれらによくなじむカラーです。ベーシックカラーのように主張しすぎず穏やかでありながら、グリーンの色みがあることによって、平凡さを避けてくれます。
   実は近年、ほかにもさまざまなグリーン系が登場していることにも注目してください。環境問題が喫緊のテーマとなっている今、自然を象徴するグリーンは、色みやトーンを問わず、今後長く注目されるカラーになっていきます。
 
カラーの最前線を歩く vol.26
色で世界を旅する 色で世界を体験する『配色アイデア手帖 世界を彩る色と文化』誕生秘話
広田 彰紀 さん

桜井 輝子さん

東京カラーズ株式会社代表取締役。日本色彩学会正会員、国際カラーデザイン協会カラーデザインマスター、色彩検定協会認定色彩講師、東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験認定講師、インテリアコーディネーター。
人に役立つ色彩の提案、企業の商品をより魅力的に演出するためのカラーコンサルティングや研修、大学・専門学校での色彩学講師、色彩教材の企画制作など、色にまつわるさまざまな分野で活躍。2014年に日本人としてはじめてスウェーデン国家規格ナチュラルカラーシステム(NCS)の認定講師資格を取得し、その普及に努めている。

『世界を彩る色と文化』
発行:SBクリエイティブ
書籍を広げ制作過程のお話をしてくださる桜井さん
Club Paletteの連載「カラーデザインのアンテナ」でお馴染みの桜井輝子さんが、7月初旬に配色に関するとても興味深い本を出版された。大ベストセラーとなった『配色アイデア手帖』、2冊目の『日本の美しい色と言葉』に続くシリーズ3冊目の『世界を彩る色と文化』だ。発売1週間ですでに重版が決定するという人気ぶりだが、この本には世界の色がいっぱい詰まっている。今回は、桜井さんに本の誕生秘話と制作過程でのこぼれ話について伺った。
カラフルな写真や色コマとともにご紹介したい。
世界の色と文化を本からヴァーチャルに体験
最近出された『配色アイデア手帖 世界を彩る色と文化』という本がとても素敵で興味深いので、今日はこの本の制作過程を中心に、本にまつわるいろいろなエピソードを伺っていきたいと思います。
「空飛ぶ絨毯に乗って、世界一周するように」と冒頭に桜井さんが書いていらっしゃいますが、本当に1冊の中に世界の色がいっぱい詰まっていて、ページをめくるだけでも旅行した気分になれますね。
   ありがとうございます。実は5年ぐらい前から、世界をテーマに面白い色や美しい色を紹介するコラムや記事を書きたいと思っていました。配色アイデア手帖のシリーズはこれで3冊目になるのですが、今回は「世界を彩る色と文化」がテーマです。コロナ禍で、現在は海外旅行もできないようなご時世ですが、“めくって旅する新しいデザインの本”とサブタイトルにもあるように、この本を読むことで世界の国々を感じていただき、ヴァーチャルに海外旅行を楽しんだ気分になってもらえれば、と思いつくった本です。
“世界の色”という切り口で書かれた本はほかにもありますが、今までにない新鮮さを感じました。コンセプトや内容について、あらかじめ出版社側からのオーダーみたいなものがあったんですか?
   はい。まずは「フランス、北欧を中心にする」「単なる旅行ガイド的な内容はNG」「コアターゲットは知的好奇心が旺盛な30代、40代の女性である」というオーダーがありました。
   そのうえで、「絶景ばかりだと、売れないからやめましょう」とか、「フランスだけで全体の3分の1以上使ってもかまいませんよ」、とか、「アジアは少なめでもよいのでは?」などというフィードバックもあって、それについては、「世界の絶景は入れたほうがよいものもありますね、ウユニ塩湖とかモロッコのシャウエンとか」「フランスだけ多いのもどうでしょう?世界はフランスだけじゃないですよね」「アジアは、コアターゲットである30代、40代の女性も繰り返し旅行しているので好きだと思います」とか、一つずつ話し合って検討を重ね、内容を深めていきました。制作に関わる全員が真剣勝負だったので、結構シビアな本音のやり取りもありましたよ(笑)。
まずは100個のタイトルとイメージ写真を考え
そこから色を抽出しカラーパレットをつくる
それで最終的に「永遠の憧れ、フランス」とか「温もりと洗練の北欧」とか「太陽が輝くヨーロッパの国々」「懐かしくてかわいいアジアの国々」etc…と12のPARTが生まれたんですね。さらに各パートの中に、いくつものキャッチーなタイトルがついていて、読む人のイメージを喚起し、楽しい気持ちが膨らみます。
   最初の段階でまず私が行った作業は、各パートを埋めるタイトルを100個以上考えて、それに合ったイメージの写真を探すことでした。ある程度まとった段階で、出版社さんのほうからいろいろと意見を出してもらって、ボツになるテーマもあったし、「ここのところ、もっと厚みを出したいのでもっと頑張ってください」とか、「テーマはいいけど写真がイマイチだね」とか、細かなフィードバックがありました。
   写真も含めたテーマ出し自体は、1ヵ月もあればできたのですが、そのあとの出版社さんとのやり取りや内容の調整が2~3ヵ月かかっています。1年ぐらい前から準備を始めていたのですが、執筆期間は実は結構タイトでした。

カラフルで多岐にわたるコンテンツイメージ
 
なるほど、コンテンツを決める段階で、すでにものすごくきめ細かく検討されていたのですね。本自体、見開き対応になっていて簡潔でわかりやすい。タイトルがとてもキャッチーで、それに関するエピソードも魅力的、さらにその下に「イメージ、配色の仕方、ポイント」が必ずついていて、写真と連動した色コマ9色のパレットがついている。右ページでは左の9つの色コマを使った2色配色と3色配色のサンプルがあり、さらにデザインサンプルもついていますね。
   先ほどお話した写真とタイトルが決まったら、ほぼ同時進行でその下にあるエピソード部分の面白いネタが拾えるかどうかを探りました。「コアターゲットは知的好奇心が旺盛な30代、40代の女性である」が命題でしたので、知的で面白い、ちょっとひねりの効いた「トリビア的ネタ」が拾えて、テーマの写真とドッキングさせられるかがカギで、私にとっては難題でした。もし面白ネタが見つけられなかったら、そのタイトルと写真自体をボツにしてもよいというぐらいの覚悟で進めました。ネタの見込みが立ったら、9つの色コマ(配色パレット)と配色例をつくるという段取りです。

ひとつの見開きに、テーマにそった色の情報がぎっしり詰まっている「008北欧のテキスタイル」
世界の色と文化に関する写真に連動した色コマや配色カラーに関するお仕事の詳しいお話、全文はこちら

書籍『配色アイデア手帖 世界を彩る色と文化』を3名様にプレゼントいたします。
詳しくはプレゼント欄をご参照ください。
 
INFORMATION
色とアート




MANGA都市TOKYO
国立新美術館 企画展示室1E

入場は混雑緩和のため事前予約制(日時指定)になります。
詳細は展覧会ホームページのチケットページをご確認ください。
また、情報は当メールマガジン配信日時点のものです。
お出かけの際は、美術館のホームページ等で状況のご確認をお願い致します。

   日本のマンガは、独自のカルチャーとして世界から注目を集め続けています。2018年には「ジャポニスム2018:響きあう魂」の一環として、フランス・パリにて『MANGA⇔TOKYO』展(11月29日~12月30日)を開催し、来場者は3 万人を超えました。そして『MANGA都市TOKYO ニッポンのマンガ・アニメ・ゲーム・特撮2020』と題し、国立新美術館で装いも新たに凱旋展示が行われます。東京と密接な関係にある作品から90以上ものタイトルがとりあげられ、500点を超えるマンガ原画、アニメやゲームの制作資料や映像などが展示されます。
   日本のマンガ・アニメ・ゲーム・特撮作品は現実の都市から大きな影響を受けている一方で、そうして生み出された作品やそのキャラクターが駅や電車、コンビニエンスストアなどの現実の空間に浸出し、都市の景観やイメージを変えています。会場には、1/1000の縮尺で再現された、幅約17メートル、長さ約22メートルの巨大な東京の都市模型が出現。東京を舞台とするアニメ・ゲーム・特撮作品の映像によって、「東京」と「MANGA」の密接な関係を体験することができます。また、展示される作品には、時代そのものの変化、それにともなう表現の変化も見られます。日本独自のカルチャーとして注目される「MANGA」の色の使われ方にも興味深いものがあります。
   また、会場では地球外からのVIP 来訪者と、その案内係を担当することになった本展覧会スタッフという設定で、「ヴィッピー」と「ヨリコ」というオリジナルのマスコットキャラクターが登場。会場内で、セクションごとのテーマを説明するイラストやトリビア解説に登場し、コミュニケーターの役割を担います。

おすすめセミナー情報
展覧会の鑑賞券を5組10名様にプレゼントいたします。
詳しくはプレゼント欄をご参照ください

おすすめセミナー情報
JAFCAセミナー/激変するファッションビジネス 新潮流を探る
新型コロナウイルス感染症の影響などにより、変革が求められているファッション業界。業界に精通する3名が今後の行方についてトークセッションを行います。
日 時 2020年9月10日(木)14:00〜15:00
※ZOOM配信になります。
主 催 一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)
詳しくはこちら
 
検定試験練習問題

皆様! 大変お待たせいたしました!!「カラーコーディネーター検定試験® 練習問題」 発売決定!

   この度、全面改訂をおこなった東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験®アドバンスクラス/スタンダードクラスの練習問題を発売します。
   新テキストに準拠した練習問題を日ごろの勉強の成果として、試験前の腕試しとして、ぜひご活用ください。

カラーコーディネーター検定試験® 練習問題アドバンスクラス
カラーコーディネーター検定試験® 練習問題スタンダードクラス
2020年8月発売予定

購入方法などの詳細は、後日、東京商工会議所カラーコーディネーター検定試験ホームページにて公開予定です。

検定試験情報

2020年度試験日程について

アドバンスクラス: スタンダードクラスの知識に加え、ビジネスにおける色彩の活用事例など幅広い知識を有している。
スタンダードクラス: 日常から見た色彩に関する基礎的な知識について理解している。

※アドバンスクラスからの受験、2つのクラスの併用受験も可能です。
※試験問題は新しいテキストに準拠して出題されます。新しい検定の詳細はこちら

2020年度 第49回
試験日 2020年11月29日(日)
申込登録期間
※変更となりました。
【団体】9月23日(水)〜9月29日(火)
【個人】9月30日(水)〜10月16日(金)
WEB成績票
照会期間
2020年12月18日(金)〜2021年1月22日(金)
   
プレゼント
【1】3名様に:季刊「流行色」2020年夏号No.601:一般財団法人 日本流行色協会/発行:定価 1冊6,000円+税/年間購読(年4回)20,000円+税

   季刊「流行色」は、カラートレンドの専門誌です。ファッションのみならず、工業製品、インテリア関連、メイクアップなど様々な分野のトレンドカラー予測情報を中心に、各種展示会の動向やマーケットのカラー動向分析など、色に関する情報を掲載しています。カラーのプロになりたい方、いち早く時代の方向性をつかみたい方にとって貴重な情報源になります。
   今回2020年5月に発行された「流行色」2020年夏号No.601を抽選で3名様にプレゼントいたします。ぜひご応募ください。

内容
2021年春夏カラートレンド(インターカラー、JAFCAカラー)
2020年秋冬海外デザイナーズコレクション(ヨーロッパ、ニューヨーク)
etc…

書籍紹介ページはこちら

【2】3名様: 配色のアイデア手帖『世界を彩る色と文化~めくって旅する新しいデザインの本~』

   「カラーの最前線を歩く」でご紹介した桜井輝子さんの新刊『世界を彩る色と文化』を3名様にプレゼントいたします。シリーズ累計170,000部突破。今、一番売れている配色本、配色アイデア手帖のシリーズ第3弾になります。
   全116項目のテーマと合計2912選の配色数。世界を彩る配色見本がたっぷり詰まった完全保存版!
   あらゆるシーンに役立つ欲しい配色がすぐに見つかり、眺めているだけでも楽しい1冊です。

出版社による書籍紹介ページはこちら

【3】5組10名様:「MANGA都市TOKYO」展観覧券

   「色とアート」でご紹介した「MANGA都市TOKYO」展(東京・国立新美術館)の観覧券をプレゼントいたします。

※展覧会への入場は事前予約が必要です。
「MANGA都市TOKYO」展のホームページのチケットページをご確認ください。

プレゼントお申し込み方法

郵便番号、住所、氏名、電話番号、メールアドレス、「流行色」プレゼント希望、Club Paletteの感想を明記の上、件名を「Club Palette プレゼント応募」として、東京商工会議所 検定センター Club Palette 事務局宛に、メールでご応募ください。

・応募用アドレス palette@tokyo-cci.or.jp
・締め切り:2020年8月7日(金)
・当選の発表は発送をもってかえさせていただきます。

Club Palette Vol.52
東京商工会議所 検定センター Club Palette 事務局
https://www.kentei.org/

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