新型コロナウイルスの感染拡大により、自粛生活を強いられた2020年前半。多くの人がこの先の仕事やくらしに不安を感じ、ストレスもたまっています。
そんなこの春夏シーズンに人気だったのが、透明感のあるペールトーンやライトトーンの明るくきれいな色。こういう時だからこそ、きれいな色で明るい気分になりたいという気持ちの表れだったのではないでしょうか。
来年2021年春夏向けに日本流行色協会(JAFCA)が提案しているカラーのテーマは“ビューティフル・カラー(うつくしい色)”。地球環境や経済状況など、さまざまな問題がある中で、生き生きと心が動かされるような、あるいは癒やされるような“うつくしい色”を提案したいというコンセプトで選定されました。実シーズンを目前にして、このような状況下にあり、本当に色によって多くの方が癒やされ、元気になれるようにと心より願います。
また、景気が減速し不安感が募る中では、ベーシックな色が重要になってきます。新しさのあるベーシックカラーにも注目してください。カラーグループは下記の5つになります。
Sustain サスティン(持続させる、支える)
新しいベーシックカラー(基調色)となるグループ。あまり重くないカラーを選定しています。
Scent セント(香り、直観力)
夏にも使えるひんやりとしたパステルカラーのグループ。素直にきれいと感じられる優しいカラー。
Enigmatic エニグマティック(謎めいた、不思議な)
秋が近付いているものの暑さの残る時季に向けたカラー。果てしなく広がる宇宙を思わせるダークカラーと、秋の豊かな実りを予感させるこっくりカラーとのコントラスト。
Blessing ブレッシング(恩恵、祈り)
自然との共存共栄、新しいアースカラー。地球の自然の色、大地の色をイメージしたグリーン~ブラウンをサマーダークカラーとして提案しました。
Cracking クラッキング(はじける)
情報の粒子が高速度で飛び交うような、光を感じる高彩度色を中心に選んでいます。
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