春になったばかりですが、2013年秋冬向けのレディスウェアカラーをご紹介します。
シーズンのムードを表現するカラーテーマは “Prisoner of light -光のとりこ”。夢や希望を与える“光の色”に注目ました。しかし光のあるところには闇が存在します。希望や夢といった光だけではなく、不安や悲しみといった闇の部分にも目をそむけずに、両方を見ていこうといった気持が込められました。
先の12年秋冬から続いて、黒と、黒にわずかな色を加えたようなブラキッシュカラーが重要になります。これらはシリアスで暗いムードですが、同時に妖しい魅力も備えた色です。そして、闇を引き立てる“光の色”としてライトカラーや鮮やかなビビッドカラーなどにも注目して下さい。これらを表現する3つのカラーグループが提案されています。

ミュシャの絵画の色を思わせるような、くすんだペール〜ライトカラー。幸せな夢、包み込むような優しい光を思わせるカラーグループです。

黒や、黒に限りなく近いカラーが引き続き重要。黒一色に見える闇の中に、驚くほどカラフルなダークカラーの世界が広がっていることを発見します。

色のついた光と影が重なり、ぶれ、まるで光と影が遊んでいるかのように、様々な表情を作り出します。新しい何かが生まれる予感を感じさせる、色と光を楽しむ実験室のようなカラーグループです。
Text by 一般社団法人 日本流行色協会
|