eco検定(環境社会検定試験)とは

推薦者の声

飯島 明宏さん

高崎経済大学
地域政策学部 准教授

大学生と接していて、気がかりに思うことがあります。物事を単眼的に捉えている若者が多いのです。例えば、「電気自動車はゼロエミッションである」といった、ステレオタイプなイメージを無批判に受け入れている学生が目立ちます。充電するための電力、バッテリーやモーターに使われているレアメタルの供給実態まで含めて、ライフサイクルをトータルで捉えれば、ゼロエミッションでないことは明らかです。どこかで聞いた断片的な情報をそのまま知識として受け入れる傾向が強く、自ら能動的に考え、物事の本質を複眼的に理解しようとする姿勢はとても弱いように感じます。

地球という有限の空間のなかで生きる私たちは、便利で快適な暮らしの裏側で深刻さを増している環境問題に対して無知・無関心であってはなりません。21世紀を生きる私たちには、環境リテラシー(環境問題への正しい理解と態度)が必要です。そのためには、文系理系の境界線を越えた広範な知識、環境負荷をトータルに捉える複眼的な視野、そして公平公正な心を育むことがとても大切です。eco検定への挑戦は、それらを包括的かつ効率的に学ぶのにうってつけの機会になるに違いありません。環境への配慮は、これからの時代のグローバルスタンダードです。思い立ったときが学びのとき…eco検定を通じて、環境問題の本質を見抜く「知」と「目」と「心」を磨いてみませんか?

(2018.2)