ビジネス実務法務検定試験とは

ビジ法インタビュー

大阪経済法科大学 法学部長・教授(画面左端)

大島 一悟さん

経済学部3年 米村 大周さん(画面右端)
経済学部3年 西村 知也さん(画面右から2番目)
法学部4年 真鍋 早紀さん(画面中央)
法学部4年 大塚 歓菜さん(画面左から2番目)

資格取得支援・進路支援など、学生に対するきめ細やかなサポートを背景に、高い就職率を誇る大阪経済法科大学。同大学ではビジネス実務法務検定試験の受験を推奨しており、多くの学生が合格しています。今回は大島学部長から大学の取り組みと、実際にビジ法に挑戦して合格した学生4名に話を伺いました。

インタビュアー

大学の特徴的な取り組みについて教えてください

大島 一悟さん

本学はそれほど大きな規模ではない大学ということもあり、手厚い教育を行うとともに進路支援に力をいれているのが特徴です。1年生からクラス制のような形で、20名程度の小規模なゼミに全員が参加する制度があります。1年次は、希望する進路があればその進路に応じたゼミへ、特に定まっていなければスタンダードなゼミに所属し、2年次以降は憲法や民法などのゼミで専門分野の学修を深めます。また授業では、1年次から「キャリア開発」という講義科目を設けるなど、早期からの就業力育成を意識したキャリア教育を展開しています。
また、各種行事等のキャリア支援としては、就職活動が開始される3年次を対象に「就活実践キャンプ」と呼ばれる、合宿型形式でのキャリア支援プログラムを展開しています。また、最終学年である4年次には、各ゼミに専属のキャリアセンタースタッフを1名ずつ配置し、卒業までの間、担当スタッフが所属ゼミの学生に対し進路支援を行うなど、きめ細かいキャリア支援に力をいれています。
資格学習に対するサポートとしては、大学内に「エクステンションセンター」を設置し、様々な講座を用意しています。民間企業への就職を希望している学生にはビジネス実務法務検定試験の他、宅地建物取引士や行政書士などの講座があります。また、法律系以外の講座では簿記検定試験、税理士を目指すようなコースなどもあります。
ビジネス実務法務検定試験の講座では、2019年度までで100名を超える学生が受講しました。また、講座以外では、eラーニングツールを提供するなど、学習しやすい体制を整えています。学生の関心も高まりつつあるようで、検定試験の受験者は増加傾向にあります。
学生に対する支援をもっと充実させていきたいですね。

 

インタビュアー

学部では「ビジネス法務」という科目も開講されているそうですが、
学生に教える際には、どのような工夫をしていますか?

大島 一悟さん

大学の授業は、個々の法律ごとに科目が設置され、法律ごとに学ぶことが一般的です。これに対し「ビジネス法務」という科目では、「ビジネス実務法務検定試験」で示されている各法律の関係性の整理を参考に、ビジネスの現場で、それぞれの法律がどのようにからみあって機能しているのかについての説明を大切にしています。
授業内でも受験を勧めています。ビジ法の体系に沿って各法律を学びなおすことは、新しい学びの視点となりますし、2級の事例問題なども、大学で扱う一般的な設例にはないリアリティーがあります。検定試験の受験が、大学での学びを深めるきっかけとなればよいなと感じています。

 

インタビュアー

受験する学生の傾向のようなものはありますか?

大島 一悟さん

法学検定に比べ、経済学部、経営学部など、他学部から関心を持つ学生が多いという印象を受けます。
進路別でみると、民間企業への就職を考えている学生の受験が多いですが、公務員にもビジネス感覚が求められるようになっていることを意識して受験する学生もいます。
検定試験をあまり高いハードルと思わずに、様々な進路を意識する学生にもっと受けてもらいたいです。

実際にビジ法に挑戦し合格した4名の学生に
「受験のきっかけ」「勉強方法」「勉強の成果」等を聞きました!

米村さん(経済学部3年 3級合格)

私は経営学科で、経営者になるために、日々勉強をしています。
私の父は会社を経営しており、将来的には父の後を継ごうと思っています。
経営者になれば人を雇いますし、労働基準法等の法律を最低限知らないとまずいのではないか、法律のことも最低限知っておかなきゃ‥‥と思ったのが受験のきっかけです。
数ある試験のなかでも「ビジネス実務法務検定試験」を選ぶ決め手になったのは、単純かもしれませんが、検定試験名に“ビジネス”と”実務“という言葉が入っていたからです。経営者を目指す自分にとって役立ちそうだと感じました。

2回生の時に勉強を始めましたが、法律用語は普段聞きなれない言葉が多く、難しいと感じました。試験までに3ヵ月あったので、長時間勉強しました。同じ学部の西村君とも一緒に勉強をしましたね。講義でも先生が丁寧に教えてくださったおかげもあり、合格できたと思います。
今も、父の会社を手伝うことが多いのですが、ビジ法で学んだ知識が想像以上に役立っています。私から父に教えることもあるくらいです。

西村さん(経済学部3年 3級合格)

自分の役に立つ資格がないかなと思い、学校のパンフレットを見ていたところ、「営業」「社会に出て役に立つ法律」といった切り口で紹介されていた「ビジネス実務法務検定試験」が目に留まり、受験を決めました。
合格までの学習期間は3~4か月、毎日1~2時間ほど勉強しました。過去問題と実際のテストは違うので、内容をしっかり理解することを重視しながら勉強を進めました。

合格してみて直接に役に立ったなという場面にはまだ出会えていませんが、法律を知っておかないと損をするんだなということは、勉強の中で痛感しました。また、テレビを見ていて、自分の知識が正しいことを実感することもありました。学習の成果は実感できており、次は必ず、2級に合格したいと思って勉強を続けています。
僕も経営学科で、僕の親も経営者です。今時点では継ぐことを考えているわけではありませんが、その準備として勉強をしています。。

真鍋さん(法学部4年 2級合格)

授業で検定試験のことを知りました。挑戦のきっかけは、就職活動のことを考えたときに法律関係の資格を持ちたいと感じたのと、履修科目以外にも幅広く法律の勉強をしたいと思ったからです。
3級と2級を同時受験して、幸い、両方とも合格できました。両方とも9割近く得点できたことは、大きな自信になりました。

私の勉強方法ですが、1章ごとにテキストを読み、その後、授業で紹介されたeラーニングツールを活用するという流れでした。勉強時間は毎日1時間から2時間ほど、通学時間にもeラーニングツールを使って問題を解きました。
民法と会社法を重点分野と考えて、問題集のすべての問題を解けるようになるまで取り組みました。多くの問題を解いて出題形式にも慣れたのも、合格につながったのだと思います。

インタビュアー

就職活動中に2級合格に触れられたそうですね。

真鍋さん

ビジネス実務法務検定2級に合格している学生は少ないそうで、就職活動では採用面接官の方に「法律をしっかり勉強しているね」、と評価していただきました。法学部出身として、しっかりと学んだ証を残せたのは大きかったと思います。
内定をもらった会社に入社する予定です。

大塚さん(法学部4年 3級合格)

受験のきっかけは、大学から奨学金の給付を受けたいと思ったからです。 奨学金の給付を受けるためには、良い成績を修めるだけではなく、大学側が指定する資格・検定に合格することが要件となっており、その要件となっている資格・検定の1つに、ビジネス実務法務検定試験がありました。
この検定試験を選んだ理由は、私自身が法学部生であること、また、法律に関係している検定試験なので、就職活動で活かせると感じたからです。
試験勉強は週に2回の資格講座です。講座を受けた後は、テキストを読み返して復習していました。

インタビュアー

1年次に簿記3級、2年次に法学検定スタンダード(中級)にも合格されるなど、非常に優秀な大塚さん。今後の目標はありますか?

大塚さん

ビジネス実務法務検定試験の2級に挑戦したいと思っています!

インタビュアー

今後ビジ法を勉強していく後輩達へ一言お願いします!

米村さん

法学部の学生だけでなく経済・経営系の学生にお勧めできる検定試験です。
初めて学ぶ人にとって法律は難しい部分もありますが、自分の立場に立って、その法的解決が妥当といえるか、考えながら勉強していくとわかってくると思います。頑張ってください!

西村さん

社会人になるにあたって、法律を知らなくて損をしたり、不利になることは沢山あります。逆に法律を知っているだけで、すぐに解決する場面もあると思います。
これから何十年生きていくうえで知っていてほしい内容がビジ法には多く盛り込まれています。100人中100人に受けてほしい!

真鍋さん

勉強は日々の積み重ね。最初は知識が身についているか不安に思うかもしれませんが、
毎日続ければ結果は出てきます。短い時間でも集中して欠かさず勉強を続けていくことが大切です。皆さんも頑張ってください!

大塚さん

法学部であれば、1、2年生で民法や会社法を学ぶ機会があると思います。
試験を受験するというよりは「日々の勉強の成果を確認する」という意味合いでの受験をお勧めしたいです。

大学概要

大学名 大阪経済法科大学
所在地 花岡キャンパス    大阪府八尾市楽音寺6丁目10番地
八尾駅前キャンパス  大阪府八尾市北本町2丁目10番45号
学生数 3534人
URL https://www.keiho-u.ac.jp

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※ 掲載内容は2020年8月取材当時のものです。