ビジネス実務法務検定試験とは

合格者の声

Y・Kさん

電気機器製造業
40代

1.受験された背景や受験にあたって期待したこと

①体系的な知識の習得
企業の係長として業務するにあたり、学習と資格取得を通じて、これまで断片的に得ていた法律知識を体系的に整理し理解することを期待しました。また、「知っていて当たり前」と言われる知識を確実に身につけるとともに、色々な形式の問題を解けるようになることで実務に直結する応用力を養うことを期待しました。
②マネジメント層としての視野拡大
係長として、自身の専門領域の業務だけでなく、チームや部門全体の業務遂行、リスク管理、部下の育成というマネジメント業務に深く関わる機会が増えており、事業活動全般に潜む契約、取引、労務など、幅広い法的リスクを理解し、適切な判断を下すスキルを身につけられると期待しました。将来の管理職としての素養を固めたいという意向で受験を決意しました。
③他部署・部門間との連携強化
会社内の様々な部署と連携して業務を進めるにあたり、他部署との交渉や共同プロジェクトにおいて、所属部門以外の法務的な基礎知識を持つことで、円滑なコミュニケーションを図り、より建設的な合意形成を主導したいという意図があり、ビジネス実務法務検定試験であれば、そのような基礎知識が得られると期待しました。

2.勉強で得られた知識が役立った(役立ちそうな)場面やこの検定試験のおすすめのポイント

①ライセンス契約、共同研究開発契約、秘密保持契約(NDA)など、知財部門が日常的に扱う契約書の作成やレビュー、相手方との交渉時
これまでは知財条項(権利帰属、実施許諾範囲など)に特化してレビューすることが多かったものの、検定学習を通じて民法や会社法など、一般的なビジネス法務の基礎知識を習得できたものと認識しています。これにより、契約全体のバランス、損害賠償、契約解除、準拠法、紛争解決といった「一般条項」の法的意味合いやリスクをより深く理解できるようになるかと考えます。
②トータル的な法律会話の内容深化
研究開発部門や事業企画部門から、新規の技術やサービスについて「知財的に問題ないか?」と相談を受ける場面で、知財の専門家として知財リスクについての回答だけでなく、検定試験で学んだ知識が加わることで、「知財以外の観点から、このようなビジネスモデルでは○○法の規制に抵触する可能性がある」であるとか、「顧客データを取り扱う場合は、個人情報保護法に基づく規約の整備が必要」といった、より広範な法的リスクを早期に指摘し、事業部に対してより的確な助言ができるようになると考えます。
③部門内での部下指導・育成における法的視点の提示
部下が知財関連の契約書レビューを行っている際や、知財以外の法務的な疑問に直面した時に、係長として、部下に対して知財専門知識だけでなく、「この契約書では、法的な債務不履 行があった場合の対処が不十分ではないか」「この契約締結のプロセスは、会社法上の承認が必要かもしれない」といった、一般的なビジネス法務の観点からアドバイスや指導ができるようになりました。これにより、部下の法的リテラシー向上を促し、部門全体の法的リスク管理能力の底上げに寄与したいと考えています。

3.具体的な勉強方法や勉強する中で苦労したポイント

合格点を目指すには、個人的に公式問題集を用いたトライ&エラーしかないと考えます。最初から公式テキストをじっくり読み込むと非常に時間が掛かってしまうため、まず公式問題集を解いてみて、公式問題集で間違えたところを公式テキストで確認するようにしました。公式問題集では間違えたところを何度かやり直すことでしっかり身に付くように工夫しました。また、公式問題集に付属する過去問によって、試験直前に腕試しして合格点に達するか確認するようにしました。ただし、この方法では「問題集で解いた所だけが身に付き、問題集に出ていない細かい話は身についていない」という課題に気付きました。検定試験の問題で、公式問題集で見たことのある設問や類似の設問は解くことができますが、問題集に出ていなかった初見の設問は知識として全く知らないことになるので間違える可能性があります。検定試験に最短で合格するには上記の方法で良いかも知れませんが、総合的な知識としては不足するため、時間に余裕のある方は公式テキストを何周か読み込むことで、さらに高得点が目指せると考えます。

(2026.3)