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今井フルさん
法務室・海外法務担当
EC事業
30代
1.受験された背景や受験にあたって期待したこと
EC事業を行う企業の法務部門で業務に従事しており、日常的に民法・会社法だけでなく、知的財産権法、製造物責任法、業務委託・請負、個人情報保護法など、多岐にわたる分野の法令を横断的に確認・対応する必要があります。当初は民法・会社法を中心に理解すれば足りると考えていましたが、実務では特別法や業界横断的な法規制の理解が不可欠であり、体系的に整理して学び直す必要性を強く感じるようになりました。ビジネス実務法務検定試験2級は、特定の業種や分野に限定されず、実務で頻出する特別法や法的思考の基礎を幅広くカバーしており、日々の業務に直結する知識を効率的に整理できる点に魅力を感じ、受験を決めました。また、CBT方式で受験でき、結果がすぐに分かる点や、合格時に会社から資格手当が支給される点も、受験の後押しとなりました。結果として、断片的に理解していた各種法令を体系的に整理でき、契約審査や社内相談対応において、より実務に即した判断ができるようになったと感じています。
2.勉強で得られた知識が役立った(役立ちそうな)場面やこの検定試験のおすすめのポイント
契約書の確認や事業部からの法務相談に対応する際、本検定試験で学んだ知識が「論点の洗い出し」に役立っています。例えば、業務委託契約において請負・準委任の区別を意識することで、成果物の完成責任や損害賠償リスクを整理しやすくなりました。また、EC関連の契約では、知的財産権の帰属や利用範囲、製造物責任法を踏まえた表示・説明義務の有無、個人情報の委託・第三者提供に関する整理など、実務で頻出する論点を体系的に判断できるようになったと感じています。特に有用だったのは、個別の法律知識そのものよりも、「どの場面で、どの法律が問題になり得るか」という法的視点が身についた点です。これにより、初期段階でのリスク指摘や、外部専門家に相談すべきポイントの切り分けがスムーズになりました。本検定試験のおすすめポイントは、特定分野に偏らず、ビジネスの現場で実際に問題となりやすい法務論点を横断的に学べる点です。法務部門に限らず、事業部門や管理部門の担当者にとっても、日常業務の判断精度を高める基礎力が身につく検定試験だと思います。
3.具体的な勉強方法や勉強する中で苦労したポイント
主に公式テキストを中心に学習し、各分野について全体像を把握したうえで、重要論点を繰り返し確認する方法で進めました。単なる暗記ではなく、実務でどのような場面を想定している論点なのかを意識しながら読み進めることで、理解の定着を図りました。また、業務で扱った契約や事例と結び付けて考えることで、知識を整理するよう心掛けました。苦労した点としては、CBT方式に変更されて以降、公開されている過去問題が限られており、演習量が十分かどうかに不安を感じた点があります。また、出題範囲が非常に広く、特定の分野に偏らず満遍なく理解する必要がある点も難しさを感じた部分です。そのため、細部にこだわり過ぎず、「どの分野で、どのような論点が問われるか」という全体像を意識して学習することを重視しました。
(2026.3)