AKB48・福岡聖菜さんが語る学びの楽しさ。カラーコーディネーター検定合格で広がった色の世界
AKB48
福岡聖菜さん
2000年生まれ、神奈川県出身。2013年にAKB48のオーディションに合格しデビュー。公演を中心に、渋谷クロスFM『AKB48福岡聖菜のあなたに福を届けますらじお』、ドラマ『SugarSugarHoney』などで幅広く活躍。
「仕事や暮らしに役立つ実践的な色彩の知識を学べる「カラーコーディネーター検定試験」。
ファッション業やデザイン業に従事する人に限らず、幅広い層に人気の検定です。
今回は昨年の秋、見事「カラーコーディネーター検定試験」のスタンダードクラスに合格したAKB48の福岡聖菜さんにインタビュー。
色に興味を持ったきっかけから、習得した知識の活かし方、勉強することで得た気づきまでお聞きしました。
大好きなファッションをもっと学びたい。その想いで手に取ったテキスト
インタビュアー
――カラーコーディネーター検定試験を受けようと思われたきっかけを教えてください。
もともと洋服が好きで、ファッションコーディネートの通信講座を受講していたんです。その勉強をしていくうち、色の組み合わせを考えることに惹かれて……。
本屋さんで色についての本を見ていたときにカラーコーディネーター検定試験の存在を知りました。
ちょうど3カ月後に試験があるタイミングだったので、「よし、やってみよう!」と。
インタビュアー
――チャレンジを即決してしまうほど「色」に引き込まれたのですね。
いろいろ考えるより好奇心が勝った感じですね。それにカラーコーディネーター検定試験の公式テキストが、パラパラ眺めただけでも本当に面白くて。
例えば、私たちが色を認識できるのは、眼に入った光が電気信号に変換されて脳に伝達されるからなのですが、それを知ったとき「色ってそうやって見えているんだ!」と驚いて、もっと知りたいと思ったんです。
私は13歳になる年にAKB48に加入したので、中学、高校は学校の勉強に集中する時間がなかなかとれませんでした。
カラーコーディネーター検定試験の基礎の部分は、理科の授業の応用だったりもすると思うんですけど、私にとっては初めて知ることばかり。ワクワクしちゃいました。
コンサート期間も毎日コツコツ。好きなことを学ぶ楽しさを実感
インタビュアー
――勉強はどのように進めましたか?
とにかくテキストを読みました!
試験までの期間が3カ月だったので、期間を分けて章ごとに勉強。まずは章全体を読んで内容を把握して、それからひとつひとつの用語や理論を噛み砕いて覚えていきました。
暗記対策には練習問題や赤シートも使って、ちょっと受験生気分も味わいながら頑張っていたんです(笑)。
インタビュアー
――仕事と並行しての勉強は大変でしたよね。短期間で合格できた秘訣はなんだと思いますか?
毎日最低1時間は勉強しようと決めて、朝や仕事の空き時間にコツコツ進めました。
途中、コンサート期間と重なり、覚えなければいけない振り付けもたくさんあって大変でしたが、移動中に試験のポイントをまとめたノートを見たりして、とにかく毎日、色の知識に触れたことが良かったのかもしれません。
でも毎日欠かさず勉強を続けられたのは、勉強が楽しかったから!
自分の興味のあることだから頑張れて、結果も出せたのだと思います。
カラーコーディネーター検定試験の知識で、AKBメンバーの魅力を引き出したい
インタビュアー
――カラーコーディネーター検定試験の勉強で、福岡さんが特に興味を持ったのはどんなことですか?
特に興味を持ったのが「色彩調和論」です。
「色彩調和論」は、調和のとれた配色に関する研究なのですが 、そのなかでも自然界の色の調和についての理論がすごく腑に落ちたんです。
同じ色でも、例えば光が当たった葉は黄みがかって明るく見え、影の部分の葉は青紫がかって暗く見えるという法則があります。
その自然界の見え方に即して、黄色寄りの色は明るく、青紫寄りの色は暗くして配色すると、違和感なく調和するんです。
反対に、黄色よりの色を暗く、青よりの色を明るくした配色は、パッと見は「あれ?」って感じだけど新鮮な印象になる。
こうした配色を効果的に使えば洋服のコーディネートにも生かせるし、とても面白いと思いました。
インタビュアー
――色を学ぶことで、なんだか世界の見え方も変わってきそうですね。
本当にそう思います!
あと、色覚異常という現象があり、人によっては見えにくい色があると知ったのも、大きな学びになりました。
私たちは握手会のチラシや告知画像を自分で作ることがあるのですが、カラーコーディネーター検定試験の勉強をしてからは、みんなが見やすい配色にするように心がけています。
インタビュアー
――知識をどんどん活かそうとする姿勢、素敵です! では、これから色の知識や理論を使って挑戦してみたいことを教えてください。
いつか、衣装の色を提案できたらいいなと思っています。
全員統一の衣装では難しいかもしれませんが、スタイリストさんが用意してくれる私服風の衣装のときに、それぞれのメンバーの個性を引き出す色や組み合わせを選んであげられたらいいなと。
普段からメンバーに「これってどう思う?」と聞かれたり、相談されることが多いので、例えばインテリアでこの色を使うと落ち着いた空間になるよとか、癒し効果が出るよとか、そういう提案もできるようになりたいです。
インタビュアー
――色をしっかり勉強した福岡さんだからこそ、説得力のある提案や説明ができますね。
そうですね。色を勉強して良かったと思うのは「この色がなんとなく好き」とか「なんとなく似合う」で終わらないところです。
私は水色や青などの寒色系の洋服が好きで、ファンの方に「なんでいつもその色なの?」と聞かれると「しっくりくるから」「私に似合っているから」と答えてきたけど、青が持つ効果を織り交ぜて「大人っぽく見えるから」「心が落ち着くから」のように、具体的に言葉にできるようになりました。
あと疲れているときは元気が出るオレンジを取り入れようとか、これまでなら手にしなかった色を選べるようになり、楽しみが広がった気がします。
こういう知識を自分のためだけじゃなく、誰かのために活かしていけたらいいなと、すごく思いますね。
身についたのは知識、自信、タイムマネジメント術……。大人になっても学べる喜びを知って
インタビュアー
――福岡さんが合格されたのはスタンダードクラスですね。上級編のアドバンスクラスも挑戦されますか?
そのつもりです! もっと色の知識を深めたいし、アドバンスの方が仕事や生活に活かせる幅も広がると思うので。
テキストを見る限り、スタンダードクラスよりも知識が細分化されていて難易度が上がりますが、頑張りたいです。
インタビュアー
――カラーコーディネーター検定試験はオンライン形式の試験ですが、いかがでしたか。
私は自宅から自分のパソコンで受験するIBT方式を選んだのですが、接続したタイミングがちょうど電波の悪い時間帯だったのか、なかなかつながらなくて焦ってしまいました。
でも、試験官の方が親切にフォローしてくださって、 問題なく受験できて良かったです。
それに、試験会場に行かなくていいのは本当に便利。
万が一、試験の日にお仕事が入ってしまっても、試験環境が整った個室に、端末と通信環境さえあればどこかで受けられるだろうという安心感もありました。
インタビュアー
――では、カラーコーディネーター検定試験はどんな人におススメできそうですか?
お洋服が好きな人はもちろん、理系の人もハマるんじゃないかと思います。私みたいに、少しでも興味を持ったらチャレンジしてみてほしいですね。
大人になると、勉強の時間を作るのがハードルになるかなと思いますが、私自身、検定に挑戦して「時間って意外とあるんだ!」という発見もあって。
本当に忙しいときを除いて、ほとんどの日は自由になる時間を捻出できると思うんです。
それを勉強に充てられるかは人それぞれかもしれませんが(笑)、少なくとも私は時間の使い方が前より上手くなった気がします。
それにお仕事以外で熱中するものがあると、クヨクヨしたりネガティブになりづらいんです。もうメリットばっかり! みなさんにおススメしたいです。
インタビュアー
――素晴らしいです。大きな収穫でしたね。
大人になっても学べる環境やきっかけが持てるのはとても幸せなことだと感じました。
インタビュアー
――カラーコーディネーター検定試験に向けて勉強を始めたいと思っている人にメッセージをお願いします。
勉強に苦手意識のある方でも、自分の好きなことや興味のある分野なら、楽しんで学ぶことができるはず。
私も好奇心が向くままに新しいことに挑戦して、追求して……。
それが強みになっていったらいいなとカラーコーディネーター検定試験に挑戦しましたが、色を学ぶことでこんなに世界が広がるなんて想像していませんでした!今は、カラーコーディネーター検定試験を受験して、本当に良かったと思っています。
少しでも色の世界に興味のある方には、最初の一歩としてぜひカラーコーディネーター検定試験にチャレンジしていただきたいですし、「何か新しいことを始めたい」と考えている方にもおススメです。
これからも自分の“好き”を大切にして、一緒に頑張りましょう!
忙しいアイドル活動の合間を縫って毎日コツコツ勉強を積み重ねた福岡さん。
「好きなことだから頑張れたし楽しかった!」と、まっすぐ言い切る笑顔がとても素敵でした。
色の持つ力や色の扱い方について知りたくなった人は、次のカラーコーディネーター検定試験にトライしてみてはいかがでしょうか。
「今回の合格は大きな自信になりました! アドバンスクラスへのチャレンジはもちろん、
これからも新しい学びに対して積極的な姿勢でいたいです」。
取材日:2024年3月26日 引用:日本の資格・検定