eco検定の広がり
エコピープル支援事業

エコピープル・アクションレポート

山口 進

琵琶湖・淀川流域での環境保全活動と協働ネットワークづくり(関西広域活動)

山口 進

大阪府

PROFILE

所属
パナソニックエコリレージャパン 運営委員
活動エリア
関西広域
年齢
60歳
eco検定合格年
2011年(第10回)

01.自己紹介

 パナソニックエコリレージャパンは、森林・緑地・水を中心とした生物多様性保全、里山保全、自然教育などの環境活動に取り組んでいます。

 パナソニック エコリレーとは、「環境革新企業」をめざし、全従業員で取り組む活動です。「従業員一人ひとりが、家庭や職場、地域で環境のために行動をおこし、持続可能な地球環境や社会づくりに貢献する」「社会と協働しながら、活動を地域や次世代につなげることで、より大きな社会的成果を目指す」という方針のもと全国で様々な活動を展開しています。

 人・地域・活動・次世代、全てをつなぐエコリレーです。

02.eco検定へのきっかけ

 これまでミクロ的な知識で環境活動を行っていましたが、環境に関する幅広い知識をもとにこれまでの環境活動を充実させたいと思いました。

03.エコピープルとしての活動

① ユニトピアささやま里山再生活動(毎月1回実施)


兵庫県篠山市に「ユニトピアささやま」という施設があります。労働組合が結成25周年を記念し「人と自然との共生」を理念に建設された休暇村です。

現在、「里山再生活動」と称して「棚田」を再生し、米づくりなどを行っています。

HP:https://unitopia-sasayama.pgu.or.jp/ecorelay/


BLOG:http://ecorelay.livedoor.blog/archives/cat_330363.html



② 淀川・庭窪、城北ワンド保全活動(毎月1回実施)


淀川には、ワンドといわれるところがあり、かつては生物多様性の宝庫となっていました。ところが、現在、外来種の魚類や植物などがはびこり、また漂着ゴミなども多く、危機的な状態にあります。
そこで、ワンド内や周辺での外来動植物を含む清掃活動を定期的に実施しています。庭窪ワンドの下流域にある城北ワンドでは、天然記念物でもある「イタセンパラ」を復活させる取り組みを行っています。

BLOG:http://ecorelay.livedoor.blog/archives/cat_330358.html


HP:http://www.itasenpara.net/

04.今後の活動計画

 現在、関西エリアを中心に色々な活動をしていますが、なかなか思うように進まない現実にぶつかります。例えば、河川で活動している団体と山や海で活動している団体との交流などを企画し、その関係性や必要性が理解できる場づくりができればと考えています。そして、将来的には、日本国内の流域単位での活動を展開したいと夢見ています。

05.社会へのメッセージ

 地域単位で活動を行い、その活動をつなぎ、流域全体の環境を守ることが大切だと考えています。例えば、「水」をきれいにするということは「山」からきれいにする必要があるというように、身近な「里山」を守ることが「生物多様性保全」や「持続可能な環境づくり」の一助になると私は思っています。皆さん、一緒にやりませんか?

06.eco検定受験者、学生へのメッセージ

 里山保全(再生)活動をしていて感じることは「収穫の喜び」です。堆肥づくり、土づくり、水遣りや草刈りなど、しんどい作業は多いのですが、共に汗を流し、育てた米や野菜を収穫し、味わう時の喜びは、格別なものです。本来、我々の暮らしの中では、当たり前のことだったのかも知れません。

 様々な環境課題はあると思いますが、エコピープル、エコユニット、また、他団体・個人とも連携協働し、流域単位での課題解決をしていければと考えています。どうぞよろしくお願い致します。

※この情報は2023年2月15日時点での内容です。