eco検定の広がり
エコピープル支援事業

エコピープル・アクションレポート

多賀 吉令

環境活動は愛着のあるまちから ~環境活動をスタートして10年を超えました!~

多賀 吉令

岐阜県

PROFILE

所属
一般社団法人 日本経営士会
NPO法人 愛知環境カウンセラー協会
活動エリア
岐阜県内、愛知県内
年齢
75歳
eco検定合格年
2007年(第3回)

01.自己紹介

 環境とのかかわりは、企業と地元の役場で永年経験してきたボイラーの運転管理、公害防止対策等に関わってきたことから始まりました。定年後も近くの大手のショッピングセンターで空調管理の仕事を5年間勤めていました。その後地元のまちづくり協議会での環境活動や幣カウンセラー協会での団体活動やエコステージを活用して地域の中小企業への環境CSR、SDGs経営、環境教育等についてコンサルタントの仕事もしています。その他日本ボイラー協会岐阜支部ではボイラー技士免許取得者を対象にした教育についても関わっています。

02.eco検定へのきっかけ

 役場を定年退職する1年前インターネットで「eco検定」のことを知り即挑戦しました。世界中が地球温暖化防止への関心が高まる中、定年後地域で環境活動をライフワークにしていきたいことが動機でした。また、永年ボイラーを通じて公害に関することを仕事としていてさらに発展して環境への気持ちが働いたことがeco検定挑戦のきっかけと思います。合格してからどのように活動していけばいいのかわかりませんでしたので、ネットで調べていたら、「岐阜県地球温暖化防止活動推進センター」の募集要項の欄を見つけ、即応募しました。

03.エコピープルとしての活動

① 役場との関わり~環境活動

 エコ活動の始まりは地元役場が主催するイベントであり、当時岐阜県地球温暖化防止活動推進センターに関わっていた関係上、役場とセンターとの綱渡しを行い、センターのブースを貼らせていただくことから始まった。また当時、エコドームの完成に伴いドーム内にある講習室の利活用について役場から依頼があったことが役場とのかかわりができた。

② 地域のまちづくり協議会との関わり~環境活動

 7年間協議会長を務め、その間に役場や小中学校とのかかわりができたことにより、地球温暖化やゴミ、地域文化財、水等に関わる活動の依頼が増えてきた。また、自分自身が不得手な講座については他の団体の仲間に依頼することにより実施することもあった。

③ 幣環境カウンセラー協会、岐阜県地球温暖化防止活動推進センター~環境活動

 カウンセラー協会での団体環境活動やセンターでの小中学校への出前講座

④ 省エネルギーセンターからの出前講座

 主に小中学校への温暖化や脱炭素、再生可能のエネルギーに関する講座が多い。

⑤ 岐阜県環境教育推進員との関り~環境活動(令4年6月より岐阜県生活環境部からの委嘱)

⑥ 地元中小企業との関り~環境&経営コンサルタント

⑦ エコステージ(EMS)を活用して環境を取り入れた地元の中小企業への経営コンサル活動

 最近ではCSRやSDGs経営に関する活動支援も増えてきた。


 

04.今後の活動計画

 地域での環境活動を進めるためにはまちづくり協議会や役場、学校そして企業との連携がもっと大切なことであり、今後も継続していきたいと考えています。そのうえで自身の視野を広げるためにも近県(愛知、三重)での環境カウンセラーに関わる団体活動も継続していきたい。また、地元中小企業のCSRやSDGsを考慮して経営についてコンサルも継続していきたい。

 しかしながらもっと大切なことは後継者の育成です。地元の環境に関わる人材の育成が不可欠です。環境カウンセラーを核とした地域の組織作りが今必要と考えています。

 今後の活動内容としては、SDGsやESDに関わる子どもたちの環境教育(含む防災)の推進や地元の企業への環境教育も大切なことです。環境教育の活動も常に科学の進歩によりAIやIOT等新しい用語が増えることにより私自身の学習が常に必要であり、それに伴う活動内容も変わりつつある中、私たち環境活動家もこれについていかなければならない。

 環境カウンセラー全国連合会や地域の環境カウンセラー協会そして岐阜県環境教育推進員との連携のもと地元役場と一緒に行動することも大切なことだと思います。

05.社会へのメッセージ

 環境活動を広めていくためにはまずeco検定の取得だと思います。足掛け13年程環境活動を進めて感じることはeco検定の教本が今では改正9版にもなっています。したがって私は3回目に合格しましたが内容がかなり変わってきています。「一度合格したらもういい!」ではないと思います。常に新しい知識を蓄えるために発行されたらその都度購入して読んでいます。また、環境の分野を広げるために各種の検定に挑戦することも必要と考えます。

06.eco検定受験者、学生へのメッセージ

 2007年12月に岐阜県内の商工会議所で受験しました。第3回目で受験者も少なく職場から私一人、退職後のことも考え受験しました。私は、現職時代から公害・エネルギー関連の仕事に関与していたため抵抗もなく復習のつもりで受験しましたが、広範囲の内容で長文であり問題数も多く時間の関係上見直しは出来なく70点すれすれで合格しました。今思うことは環境全般を整理するためには受験してよかったと思います。

 eco検定合格後はこの資格をどのように生かすか?どのように活動していけばいいのか誰も教えてくれない?私自身もそうでしたが、ネットで調べ暗中模索のまま地域の環境団体に所属しました。そのことにより色々な知識を得ることができ仲間も増え、活動内容な方向もわかるようになってきました。

※この情報は2023年2月13日時点時点での内容です。