eco検定の広がり
エコピープル支援事業

エコピープル・アクションレポート

いずお 智佳

身の回りのことから一つずつ。生ごみほぼゼロ生活。

いずお 智佳

千葉県

PROFILE

活動エリア
千葉県
eco検定合格年
2023年11月(第35回)

01.自己紹介

千葉県在住で、都内で会社員勤めをしています。
これまでも会社の研修等で「環境問題」やSDGsに触れることは多々ありましたが、どこか「遠い世界のこと」と捉えていました。
ある日、「ごみ」に関連するエッセイ漫画本を読んだことから、問題がぐっと自分の目の前に近づき、「自分のこと」になりました。ちょうどテレワークの普及により、家事などにあてる時間が増えたこともあいまって、こまめにごみの分別や壊れたものの修理等によるリユース、生ごみほぼゼロ生活など自分に出来る環境活動をこつこつ行っています。

02.eco検定へのきっかけ

お笑い芸人兼ごみ清掃員の滝沢秀一さんの本(『ごみ清掃員の日常』)を読んだことで、ごみ問題に興味を持ち、「滝沢ごみクラブ」というオンラインコミュニティに参加しました。オンライン交流会で参加者の方から「eco検定」の存在を教えて頂き、ごみだけでなく環境問題の幅広い知識を学ぶのも楽しそうだな、と興味を持ったことがきっかけです。

03.エコピープルとしての活動

身の回りのごみを減らす活動をしています。

① 生ごみ(ほぼ)ゼロ
水分の多い生ごみを燃やすにはエネルギーが非常に多くかかることを知って、なんてもったいないのだろうと思ったのと同じ頃、「コンポスト(たい肥)」を知りました。自分にもできるのかな、と考えているうちにたどり着いたのが「とりあえず自宅の庭に埋めてみる」。数日で跡形もなく消えていてびっくりすると同時に、「この“エコ”なら自分にもできる」「自分の住む自治体の焼却コストの低減にほんの少し協力できている」と嬉しくなりました。卵の殻や玉ねぎの皮など、一部可燃ごみに出しているものもありますが、ほぼ生ごみゼロな生活を続けています。

② 食べ残しによる食品ロスゼロ
些細なことではありますが、自宅での調理、飲食店での外食など、食べ残しはしません。

③ ごみの分別
資源に出せるものは最大限分別します。特にチラシやお菓子の箱などの紙類は、環境に興味を持つ前は何も考えず可燃ごみに入れていましたが、古紙回収の日に出すことで資源化できることを知ってから、分別するようになりました。牛乳パック、食品トレイ、ペットボトルのキャップ等はスーパー等で拠点回収も活用し、自分にできる範囲でごみを減らしています。

土に埋めるだけ。ほぼ生ごみゼロな生活です。

こつこつと分別し「資源」に。

04.今後の活動計画

現在、自身で行っている「身の回りのごみ減らし」活動を継続し、広めていきたいです。

「生ごみ(ほぼ)ゼロ生活」を始めてから、ごみの量が一気に減りました。キッチンの清潔度も向上しています。「生ごみを庭先の土に埋める」という行為から、有機物が土に還っていく様子を体感できることはとても楽しく、「循環型社会」について更に考えるきっかけになったと感じます。コンポストやキエーロ(消滅型生ごみ処理容器)をはじめとした家庭でできる有機物分解について、意外にまだ知らない方も多いと思うので、周囲から地道に発信していきたいです。

食品ロス削減に関しては、大人数の会食等に参加するとまだまだ食べ残しが目立つように思います。すべて完食=「足りなかった」という誤った認識も残っているように感じることもあります。一人ひとり「食べ物を捨てるのはもったいない」「出された料理はもったいないから全部食べたいな」をもう少し意識するだけで、確実に変化が訪れると信じています。そういったことを繰り返し伝えていきたいです。

また、現在、参加しているオンラインコミュニティ(滝沢ごみクラブ)では、イベントやおまつりのごみを減らす取組や地域コンポストの普及など、様々な活動が立ち上がっているので、積極的に参加し、楽しく環境に良いことができる社会の風土醸成に取り組んでいきたいです。

05.社会へのメッセージ

「SDGs」「気候変動」「CO2削減」・・・環境問題に関連する取組やイベントでの話は、なぜか「自分とは遠い世界の話」と感じていた時期が長かったです。
もちろんそういった学びや活動は大事なことですが、加えてもっと自分自身で影響を与えることのできる小さな身の回りのことに目を向ける人がもう少し増えたらいいな、と願っています。

地球や環境にとっての「良いこと」は時代によっても変化するので、様々な立場・意見を尊重しながらより良い方向に向かっていける社会でありたいです。

06.eco検定受験者、学生へのメッセージ

世界の取組、日本の取組、地球規模のことから身近なことまで、「環境」に関する知識を体系的に得ることができ、eco検定を知り学べて良かったです。街を歩きながらや、テレビやネットで目にするもの、ニュースへの理解度が格段に高まりました。自分の一つの行動が地球環境につながる実感を持つための知識を得ることができたと感じています。様々な視点からの知識を持つことで、環境問題における「正解」は一つではないこともよく理解でき、視野が広がりました

※この情報は 2023年月12月16日時点での内容です。