eco検定の広がり
エコピープル支援事業

エコユニット・アクションレポート

株式会社ペンシル

WEB領域での独自ノウハウを活用し、WEBでできるカーボンオフセット対策を研究! グリーンITを推進中

株式会社ペンシル

福岡県

PROFILE

所属法人
株式会社ペンシル
活動エリア
全国
eco検定合格年
2022年(第32回)

01.ユニット・企業紹介

ペンシルは「インターネットの力で世界のビジネスを革新する」企業として、持続可能な地球環境の実現に向けた活動に取り組んでいます。当社では100年後、200年後も続くサステナブルな企業を目指すにあたり、自社だけでなく、持続可能な地球環境や社会の実現が重要課題と捉え、2019年に「SDGs宣言」、また2022年には九州のIT企業ではじめてとなる「環境基本方針」を表明し、事業活動が地球環境や次世代に及ぼす影響を考え、地球環境保全に向けた取り組みを積極的に実践しています。2023年には、IT企業が進める脱炭素の取り組みが評価され、福岡県エコ事業所「優秀賞」を受賞いたしました。

長年に渡って、研究開発型のウェブコンサルティング事業を展開してきたペンシルではWEB領域だけでなく、環境問題においても、インターネットの力で革新できることはないかと考え、組織成長と社会課題の解決を両立させる方法で、カーボン・オフセット対策を研究しています。

02.eco検定へのきっかけ

ペンシルでは、地球温暖化対策や生物多様性の保護など、地球環境問題の解決に向けてIT企業としてテクノロジーを活用しながら、環境負荷の軽減など様々な取り組みを行っています。eco検定への挑戦は、こうした企業における環境コミュニケーション促進の取り組みの一つとして始め、社内では代表の倉橋自らが最初に挑戦して合格しました。

また、当社では、スタッフ一人ひとりが知識の習得や能力開発に対する主体的な取組みを支援する「匠(たくみ)制度」を設けています。具体的には資格取得の費用を会社で負担するという制度ですが、この制度を利用してさまざまな部署に所属する数名がeco検定を取得しました。

03.エコピープル/エコユニットとしての活動

自社WEBサイトを用いたカーボン・オフセット研究によるCO2排出量の削減に取り組んでいます。

WEBサイトの電力消費量を抑えることは、温室効果ガス(GHG)排出量の捉え方に分類される国際的な基準GHGプロトコルで示される「スコープ2」の間接排出の削減にあたることから、ペンシルではこれまでに自社サイトを用いて「サーバー環境」、「通信」、「レンダリング」の3つの観点から、カーボン・オフセット対策における電力消費量の計測・分析、提案、改善など独自の研究を行ってきました。

その結果、年間で杉の木13本分にあたる120kg(九州電力株式会社のCO2排出係数:0.299kg-CO2/kWhで計算)のCO2排出量の削減に成功し、削減率は最大68.8%となっています。

この自社の取り組みや研究開発の中で生まれた成果をもとに、サステナブルなアクションをより伝播させていきたいという思いのもと、社会課題解決に向けたサービス展開として「COW(カーボン・オフセット・WEBサービス)」を提供開始いたしました。

04.エコピープル/エコユニットとしての今後の活動計画

AI活用やDXによって、さらにIT関連の消費電力と環境負荷は大きくなると予測される中、まずは社会課題解決のための第一弾として、COWサービスを多くのお客様へ提供することで、ITの環境への影響を社会全体で軽減するとともに、より豊かさに繋がるITやWEBのあり方を啓蒙していく所存です。

これからも、インターネットの力で世界のビジネスを革新する企業として、研究開発や取り組みを一層進化させながら、テクノロジーの力で社会課題の解決に向けた挑戦を続け、持続可能な企業・社会づくりを牽引してまいります。

05.社会へのメッセージ

情報化社会に伴う消費電力量の急増が、社会における課題になっており、「電気量をいかに減らしていくのか」についても世界的に議論が高まっています。また、いずれCO2の排出量に応じて課税される炭素税の導入が日本でも議論されており、将来的な企業のコスト増大につながる可能性があります。今のうちから、省エネ型設備の導入や、使用電力を再生エネルギー転換施策に取り組むことがこれからの企業には求められるのではないでしょうか。

カーボンクレジットや地球温暖化防止活動への資金提供などの間接的な環境問題への取り組みが広く知られていますが、自社の直接的な取り組みで組織成長と社会課題の解決を両立させることを私たちと一緒に考えてみませんか。

06.eco検定受験者、学生へのメッセージ

eco検定に挑戦することで、環境問題に関する基本的な知識やこれまでの国内外における取り組み、現在の海外の環境事情など、環境に関する多くのことを幅広く体系的に知ることができました。

また、エコに関する知識を深めていくことは、今後地球全体がどのように変化していくのか、どういった課題があって、未来の子どもたちに美しい地球を残すために、私たち一人ひとりがどう暮らしていくべきなのか、を考えるきっかけになることと思います。この地球で生活するすべての人に知っておいてもらいたい内容だと考えています。

※この情報は 2024 年 5 月1 日時点での内容です。