- エコピープル名
- 佐藤 秀樹
- 江戸川大学社会学部専任講師
- 都道府県
- 千葉県
eco検定の広がり
エコピープル支援事業
大学や専門学校の環境系の授業において、学生が環境教育のリーダーとなった場合を想定して伝えたい環境学習プログラムの企画立案およびその内容のオンライン発表や、環境問題を解決していくための実施可能な環境配慮行動を考えてもらうアクション・プランの作成を行った。当事者意識を高める取り組みを取り入れることで、学生同士の学びの相乗効果を高め、地球温暖化、循環型社会やSDGsに関する内容等を通して身近な生活との関わりについて理解を深めることができた。
自分の暮らす千葉県松戸市において、市民レベルでのSDGsの考え方を広めていく取り組みを、市民活動団体のメンバーの一員として実施した。具体的な活動内容としては、市民を対象としたSDGs基礎講座の実施や、「松戸市デジタル消費生活パネル展」にてSDGsパネルの出展を行った。SDGs基礎講座では地元で市民活動を実践している人を講師として招聘することやその内容を取り入れることで、市民目線でSDGsを自分事として捉える視点を提供することができた。
所属している環境NGOの一員として、バングラデシュの農村生産者(265世帯)を対象とした農畜林水産物の6次産業化による生計向上の取り組みを実施した。本事業では、協同組合の設立とその事務所兼倉庫の建設、商品・加工技術の開発とローカル市場での試行販売、エコ・グリーンツーリズムにおけるコテージ4棟と自然観察ボートの建設等、施設・組織基盤や商品開発を進めていくための土台を構築した。また、11の小学校と一緒にマングローブ樹木等27,700本を植林し、住民の森林保全とその適切な利用に関する意識向上に寄与した。
高等教育機関では、環境保全やSDGsのテーマに関して、当事者意識をより持ってもらうための地域の課題を解決してく実践的な授業を展開したい。また、グローバルおよびローカルな視点を持ちながら、市民社会におけるSDGsの拡大・定着や、バングラデシュ等の開発地上地域における社会的包摂へ向けた地域づくりに貢献していきたい。
この度は、奨励賞を頂き誠にありがとうございます。今後も、現場での実践的な関わりを重視した取り組みを継続すると共に、現場の声や地域の課題解決を意識した取り組みを教育現場でも活かしていけれるよう、努めていきます。
大学で「環境と教育」、専門学校で「はじめての環境学」の講義を行い、松戸市では市民向けのSDGs基礎講座を開催し、学生、市民への環境教育を実践している。また、バングラデシュでは、様々な関係者と連携し、農作物の在来種子を採取、保存、栽培、利用する環境保全型農業の食農学習を進めている。在来種の保全活用システムと言えるものであり、同国での広がり、他国での広がりも期待できる。同氏のエコピープルとしてのますますの活躍を期待したい。