福祉住環境コーディネーター検定試験とは

推薦者の声

植田 昌治さん

学校法人藍野大学
藍野大学 医療保健学部
理学療法学科 教授

 私は理学療法士養成校に勤務し、福祉住環境コーディネーター2級取得を目的とする選択科目「住環境コーディネーター論」の担当をしていますが、その取得意義として、下記を学生に伝えています。

1.就職活動が有利に
 理学療法士が年間約1万人輩出される現在、資格取得により自己に付加価値をつけることができる。学習にはテキストの熟読が必須であり、読解力などの一定の学力のみならず、よりよい理学療法士になるという目的を持ち、学生生活を過ごしてきた裏付けの一つになることが期待できる。

2.臨床で必要な基礎知識の整理に
 学生があまり接することのない疾患・障害や建築に関する知識や、介護保険制度などの概略を学習することができる。また疾患及び行為別の住環境整備に関する方法や、それに関する一般的な基準などを知ることで、卒後、対象者の外泊指導や住宅改修の意見を求められた際に、専門職として適切な意見を述べる一助となるとともに、個々の対象者に応じて考えた経験を蓄積するベースとすることができる。

3.介護保険制度における住宅改修が必要な理由書の作成が可能に
 資格を有する者の業務上メリットとして、理由書の作成が行える。
 あわせて、「検定試験という特性上、合否が出るが、受験は学習の動機づけとして考えればよい。仮に不合格となっても、卒後、臨床での勤務と並行して、再学習をした方が、イメージがつきやすく理解も深まる。受験料も比較的安価なことから再チャレンジをすればよい。」と話しています。

※2020年2月末日現在