福祉住環境コーディネーター検定試験とは

推薦者の声

根岸 理香さん

積水ハウス株式会社

住み慣れた自宅にいかに永く快適に住み続けるか。住宅のハード面の長寿命化が進む中、変化する人のくらしと住宅をいかにフィットさせるか。これは健常な家族はもちろん、自宅でこそ自分らしく過ごせるという高齢者の想いに応え、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)の向上からも、ソフト面の充実が大変重要になっています。 積水ハウスは「生涯住宅思想」のもと、一生涯を快適に暮らせる住まいづくりに長年取り組んできました。また工業化住宅の創成期よりメーターモジュールにこだわり、廊下や階段等の通路幅、手すりをつけてもゆったり使えるトイレの広さ、建具幅など少しゆとりの住空間を推奨しています。介護保険法の施行後間もない2002年には「ユニバーサルデザイン宣言」を行い、「モノづくり」「人づくり」「場づくり」の3つの視点から住宅のユニバーサルデザインを推進し、現在に至っています。

「人づくり」では「積水ハウスユニバーサルデザインマスタープランナー(以下SH-UDマスタープランナー)制度」という弊社独自の基準を設け、高齢者・障がい者の個々の特性に応じたコンサルティングと住宅設計のできるプロを養成しています。その認定基準の一つに福祉住環境コーディネーター2級の取得を挙げています。障がいや福祉に関する必要な知識がバランスよく盛り込まれており、建築と福祉をつなぐプロを育てるという思想にも大きく共感するものだからです。

全国に配置されたSH-UDマスタープランナーは現在252名。健常者・障がい者・若年者・高齢者の別なくあたり前に暮らせる、人に寄り添った住まいづくりに、これからも邁進していきたいと思います。

(2012.3)