福祉住環境コーディネーター検定試験とは

推薦者の声

坂崎 浩一さん

熊本総合医療リハビリテーション学院
理学療法学科長

高齢者・障害者の立場で生活を考える提案力が培えます

私は理学療法士・作業療法士等リハビリテーションに関わるスペシャリストを養成する専門学校に勤務しています。

教育の過程では、解剖学や生理学といった基礎医学を基に「ひとのからだ」の仕組みを知り、様々な疾病や外傷によっておこる「障害の成り立ち」について学びます。学習は理学療法・作業療法の専門分野から臨床実習へと展開していきますが、その中で私は、対象者の身体機能だけではなく、相手の立場に立ち「生活」を考えることが重要であると常に話しています。リハビリテーションが病院や施設から在宅・地域へと広がりを見せる昨今、障害に応じた福祉用具の導入や住環境整備、そして様々な社会資源の活用など生活支援を中心とした働きかけが今後益々必要になると考えているからです。

特に福祉住環境コーディネーター2級の出題範囲である高齢者・障害者を取り巻く社会状況と住環境や心身の特性、疾患別の福祉環境整備の基本技術と実践といった領域の学習は、本試験合格を目的としたものにとどまらず、身体機能とそれぞれの生活を結びつけ、個々人に応じた理学療法・作業療法を考える力を培うためにも大変有効であると考えています。

医療と福祉と建築をリンクさせ、高齢者や障害者の生活環境について学び得たことは、在学中にとどまらず理学療法士・作業療法士として臨床の場で活躍するときにも大いに役立つものと確信し、早い時期に福祉住環境コーディネーター2級検定に合格できるよう指導しています。

(2013.3)