推薦者の声
千葉 貴律さん
明治大学
経営学部 教授
4年生までのすべての学生に簿記検定の受験機会を与えている
明治大学経営学部では簿記論の授業を学部の必修科目とし、簿記が経営学部生として身に付けるべき必須のものであることを明確にしています。そのため、簿記の学習は学部教育の基礎を形成する大きな柱の一つに位置付けられます。日商簿記検定は、授業内容の理解の程度を見るための一助となるので、団体受験を導入しています。現在では、1年生から4年生までのすべての学生に対して年1回以上の受験機会を与えることで、簿記の授業の履修にとどまることなく、学生が自主的に簿記学習を行うことができるような体制をとっています。
学外の貴重な制度やシステムを有効活用していくことも必要
学生が簿記検定試験を受験する動機はそれぞれです。公認会計士や税理士などの会計専門資格などを目指す学生が勉強の目安として受験することもあれば、就職活動の際に履歴書に記載する資格が欲しいがために受験する学生もいます。しかし、動機や目的はどうであれ、一定量の学習と段階を踏んで継続的に勉強する習慣が必要となる検定試験なので、学生たちの生活態度に、合格証書を貰うこと以上の価値を与えるのではないかと期待しています。すべての教育ツールを大学が自前で揃えることばかりでなく、学外の貴重な制度やシステムを有効活用していくことも併せて考えていきたいと思っています。
(2013.3)