日商簿記検定試験とは

推薦者の声

青野 慶久さん

サイボウズ株式会社
代表取締役社長

簿記は会社経営のパートナー

簿記の仕組みを初めて見た時は「なぜ、こんなことをするのだろう」と思っていました。学ぶきっかけは「稲盛和夫の実学」を読んだことです。経営者である稲盛さんが、「採算の向上」、「ダブルチェック」、さらには「資産か費用か」など簿記に直接かかわる内容まで、驚くほど詳しく述べておられます。私はこの本から「会社の真の姿」がわからなければ、経営は怖くてできない、ということを学びました。人間で言えば、朝起きた時の「気分」だけではなく、体温を測らなければ正確な健康状態はわからないですよね。大切なことは、実態をいかに正しく表すか、です。会社の真の姿を表すためにあるのが簿記であり、そのことを知ったうえで簿記を学び、使うと、経営にとても有効に働きます。例えば、「交通費をたくさん使っている人の売り上げが大きいのか」を分析をすることで、新しい意思決定につながるかもしれません。さまざまな経営指標の基本である簿記は、経営者が意思決定をする時に、お金の観点で間違いのない判断をするための、いわばパートナーです。また、簿記は、あらゆる活動をお金という軸に換算してくれますから、管理職であれば必ず学んで欲しい知識です。

※2020年2月末日現在