eco検定の広がり
エコピープル支援事業

eco検定アワード

eco検定アワード2020

 eco検定は、「環境と経済を両立させた持続可能な社会の推進に向けて、環境に関する幅広い知識を正しく身につけることができる」検定試験です。東京商工会議所では、新型コロナウイルス禍、そして、アフター・コロナを見据えた時に、eco検定の知識を活かした、SDGsに沿った活動がますます重要になるとの認識にもとづき、eco検定アワード2020を実施しました。「環境と経済を両立させた持続可能な社会」の推進に向けて、eco検定アワード2020ご受賞のみなさまの活動を参考にしていただけますと幸いです。

eco検定アワード2020審査委員長挨拶

 ご受賞のみなさま、おめでとうございます。新型コロナウイルスの影響で世界の状況は変わりました。私たちの生活も変わりました。しかしまだまだ、私たちは、新型コロナウイルス禍の、歴史でも、パンティミックでも、想像でも、理論でもない、まさに現実のアクチュアルな苦しい渦中にいます。きっと、私たちの長い人生において、最悪で、最大の危機の燃えさかる炎の中心に閉じ込められているとの思いで一杯です。

 私たちは、急激に変化をつづけるいま、BCとAC、すなわち、ビフォー・コロナとアフター・コロナの状況を同時に体験しているのです。社会環境や生活環境や自然環境が変わりつづけ、これまでの楽しかった幸せな生活が、日々、過去のものとなっていきます。でも、私たちの感性のなかでは、過去は滅びても、なくなってもいません。そんなとき、いわゆる「未来へのノスタルジア」が生まれるのです。この未来へのノスタルジア、未来への郷愁の念、すなわち、過去を讃え、現在を思い、良き未来を懐かしむことが、いま、もっとも大切ではないでしょうか。

 いま、外に出ると、季節を感じ生きていることを実感します。季節のなかで生きている実感こそ、感動にほかなりません。その感動は、感動を持続させる行動へとつながっていきます。環境問題解決につながる環境意識を育てるためには、まず、このように良い環境や自然に日々感動することが大事です。レイチェル・カーソンのいう「センス・オブ・ワンダー」です。感動からすべてが生まれます。

感動を伝える心があり、感動の共有があれば、世の中は確実に良くなります。みなさん一人一人が、身近で好きなモノや感動できるモノを見つけて、それを充分楽しんで下さい。感動や驚きに一つでも多く出合え、発見することができる感覚を大事にしていきましょう。この「センス・オブ・ワンダー」を育める世界を、いまを生きている方々と共有し、未来へと「つなげ」ることが大事だと思います。そして、それが環境問題の解決につながり、日々環境がよくなっていくのです。

 エコユニット部門で6組織、エコピープル部門で4名の方々が受賞されました。エコユニット部門ではブランシェス株式会社、エコピープル部門では浅野智恵美氏が大賞を受賞されています。おめでとうございます。両者に代表されますが、受賞されたみなさまの卓越した活動実績はもちろんのこと、過去と未来を「つなぐ」という想いを高く評価いたしました。

 受賞された方々をはじめ環境保全の意識と知識を持ったエコピープルのみなさまの日々の活動は、持続可能な社会を実現への大きな貢献になるものです。私たちは、過去を知り、現在を生き、未来へとつないでいきます。eco検定アワードが、また、エコピープルの一人一人が、環境活動に継続して取り組むための励みとなり、一人一人のエコピープルの活動が広く社会へと「つながり」、持続可能な未来の実現へと「つながって」いくことを強く、願っています。

eco検定アワード2020審査委員長
鶴田佳史(つるた・よしふみ)
大東文化大学社会学部准教授

受賞者のご紹介 エコユニット部門

受賞者のご紹介 エコピープル部門

eco検定アワード2020 審査委員会

(敬称略・順不同)

委員長
鶴田 佳史
大東文化大学
社会学部社会学科 准教授
委員
猪又 陽一
アミタ株式会社
シニアコンサルタント
委員
神田 修二
いであ株式会社
専務執行役員・国土環境研究所生物多様性研究センター長
委員
黒柳 要次
株式会社パデセア
代表取締役
委員
田中 道雄
環境省
大臣官房総合政策課 環境教育推進室 室長補佐
委員
吉田 広子
株式会社オルタナ
オルタナ編集部 副編集長
委員
湊元 良明
東京商工会議所
理事・産業政策第二部長

 

eco検定アワード過去の受賞者一覧